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現役スタジオミュージシャンが教える音楽理論講座--「理論打破シリーズ」11 オンコードとは



今日はもう一つのコードの種類である「オンコード」について理解をしていきましょう。

ギタリストにはあまり馴染みがない、もしくは存在は知っているけど良く分からないという人が多いのではないでしょうか?

理由はいくつかありますが、

●コードフォームが押さえづらく、ギターで弾いてもあまり効果的に響いている実感が持ちづらい

●バンドだと、オンコードの分子側をギター、分母側をベースが担当する事が多く、特別意識をせずにアンサンブルが出来てしまう

●ストレートなコードの響きから離れる為、何故オンコードを使うのか、意義を見出せないから

そんな所ではないでしょうか?

ベーシストの方は、オンコードの際もルートを守る事でアンサンブルが出来てくる為、あまり気にしていない人も多いと思います。

この話を理解するには、以前から進めてきたスケールとコードトーンの知識が必要になります。もしあやふやな人がいましたら該当する回に戻って復習してみましょう。

オンコードの役割は大まかに3つあります。

コードが進行する際に、前後のコードトーンのインターバル(音の開き)を滑らかに繋ぐ為

テンションコードの簡略化

アッパーストラクチャートライアドとしての表記

です。それぞれ説明していけたらと思います。

オンコードには2種類あり、

コードの構成音がルートになっているもの

コードの構成音以外の音がルートになっているもの

に分かれます。

①Cメジャーのコードの構成音はC、E、Gですが、Cというコードの構成音を入れ替えてC/E(Eがルート)やC/G(Gがルート)というコードが作られます。

意味合いとしてはCメジャーのコードと同じですが、これはコード進行上でルートを滑らかに繋ぐ為に用いられます。詳しくはコードアレンジの話の時に触れていきます。

②コードの構成音以外の音がルートの場合、これはテンションコードの簡略化と考えます。

例えばC/Dというコードの場合ですが、構成音はC、E、GとルートのDになります。

DはCメジャーのトライアドには入っていない為、このケースはDのコードの派生系と捉えます。

音のインターバルを辿るとD(root) G(4th)C(m7th)E(9th)となり、コードとしてはD7sus4(9)の5度の音を抜いたコードと同じになります。

実際、D7が使える所にこのC/Dが使われる事が一般的です。

CからみてDは9thにもなるので、Cadd9の展開系と捉える人がいますが、これは間違いです。コード進行の中での役割が変わってしまうので注意して下さい。

なぜこのオンコードが使われるかですが、コードの構成音とメロとの兼ね合いで選択されるケースがまず一つあり、それ以外には演奏が楽になるという事と、前後のコードの音の開きを短く収められる事、その辺りがメリットとなります。

これもコードアレンジの話の際に触れていこうと思います。

③ジャスフュージョンなどに使われる手法で、より複雑な響きを持たせる為の解釈です。

例えばC/Eは、オンコードとしての解釈だとC、E、GにルートがE となります。

分子はコード、分母は単音ですが、アッパーストラクチャートライアドだと両方ともコードになり、分子はCメジャーのトライアド、分母はEメジャーのトライアドとなります。

ただし合計6つの音を同時に出すということは実際あまりせずに、分母側はセブンスコードなどにしつつ3度や7度など、2音くらいに設定する事が一般的です。 一般的なポップスにはほぼ出てこないので、知っておくだけでもいいかもしれません。

オンコードは、コードトーンやスケールが理解出来ていないと使いこなせないと思います。

ジャンルによってはあまり使われない事も多いですが、ポップスフィールドの音楽をやっている方は①を、楽曲アレンジや曲作りでマンネリしてしまった方は②までを、ジャズフュージョンのスリリングな世界に浸りたい方は③までを是非。

次回は、気になっている人が多いであろう、ダイアトニックコードの理論に入って行きます。宜しくお願いします


<講師プロフィール>

伊東 豪

1978年生まれ 愛知県出身

ジャンルという垣根を越えた活動をまさに体現し、形にしているギタープレイヤーであり、コンポーザー、プロデューサー、アレンジャー、DJでもある。 Jack Johnson、Ben Harper等の使用でも知られるオーストラリアのギターブランド『Cole Clark』の契約ギタリスト。

大学在学中よりプロ活動開始。

現在、ROCK、SOUL、POPS、SURF、Reggae、R&B、HIP-HOP等、多ジャンルに渡るメジャーレーベルアーティストのレコーディング、編曲、ライブ、ツアーサポート、大型野外フェス出演、楽曲提供、CM・ゲームミュージック制作等の活動を幅広く行っている。

各音楽ジャンルの伝統的マナーをしっかりと踏まえつつも、そこに個性とひらめきに溢れた印象に残るプレイを信条とするギタリストである。 あくまでも歌を中心に見据えつつ、必要とあらばその隙間を自由に行き来する確信犯的なギタープレイは、幾多のアーティスト、 コンポーザー、トラックメイカーなどから多大な信頼と賞賛を受けている。

講師キャリアは今年で15年目を迎え、ギターワークス渋谷校にて毎年約540人へのレッスンを行い、多数のプロミュージシャンも輩出している。 2013年に自身主催の音楽スクール「BASEMENT GUITAR LESSONS」を立ち上げる。

Basement Guitar Lessons→http://basement-guitar.com/

ツアーサポート・レコーディング・アレンジ参加アーティスト

Kis-My-Ft2、KAT-TUN、Sexy Zone、西野カナ、蒼井翔太、Maco、ケツメイシ、上地雄輔(遊助)、Sonar Pocket、武藤彩未、SOLIDEMO、FTisland、井口裕香、佐藤聡美、さくら学院、小林 豊、餓鬼レンジャー、MAY'S、Metis、BRIDGET、FREEASY BEATS、CLIFF EDGE、クレンチ&ブリスタ、片桐舞子、香山達也、ILoVU、NATURAL8、Romancrew, etc

other works

「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS」BGMレコーディング参加 「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo WiiU」BGMレコーディング参加 「Yahoo!ニュースアプリ」CM音楽 作曲 編曲 ジャパンネット銀行 デビットカードCM音楽、技術監修 AEON「みえ伊勢志摩フェア」CM音楽、店内サイネージ制作 「Skeegee×Singboi」イメージ楽曲作曲、編曲、レコーディング参加   GATSBY×BURTON コラボレーションキャンペーンソング作曲、レコーディング参加 DHL 中部国際空港オープニングテーマソング作曲、レコーディング参加 PANASONIC アテネ冬期オリンピックPV テーマソング作曲、レコーディング参加 VIERA THEATER 5.1CHサラウンドシステム、リファレンスCD制作 MTV‐LIPTONコラボレート企画「LIPFES´09」演奏指導、テクニカルアドバイザー、ディレクション(主演:剛力彩芽) DMM.FX CM撮影ディレクション&コーディネート Suzu Cafeコラボレート ノベルティーMix CD Panasonic 「Viera」CMソング 楽曲レコーディング、アレンジ参加 INAX『REGIO』イメージBGM制作 Mix-CD「Soulway Radio」リリース 須藤大輔 主演番組「Direct Massege」オープニングテーマ曲 作曲・アレンジ・レコーディング参加 小宮山友祐 出演番組「Talk Session」オープニングテーマ曲 作曲•アレンジ•レコーディング•ミックス 映画「Don't Stop!」オープニングテーマ曲レコーディング アレンジ参加(監督:小橋賢児/国際Dシネマ映画祭大賞受賞)

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