そして8トラック・アナログの時代へ


さいたま市岩槻区に音楽スタジオを運営してかれこれ40年近く。ミネラルウォーターサウンドスタジオとしてリハーサル&レコーディングスタジオ、PA業務で様々な方たちと関わり、お世話になってきました。現在は病気で身体を壊しましたがリハビリを頑張りながらまだまだ皆さんと楽しい音楽に関わりたいと思っています。スタジオのスタッフ達にも感謝です。



さて旧スタジオの歴史の話の続きですよ。

上記は1982年頃の旧スタジオのスナップ写真です。

いよいよスタジオは4トラック、オープンリールテープによる時代から8トラックの録音に。

4トラックの時代は1/4inch幅の10inchリールのテープで録音。

8トラックになってからは1/2inch幅のテープでdbxのノイズリダクションを搭載しての録音です。

しかもなんとオープンリール・テープの値段って1/2inchテープで¥15,000位、24トラック録音できる2inchテープなんて1本¥50,000位したんじゃないかなぁ。それでテープスピードを38cm/secで回すとたったの30分の録音時間。良い音質とダイナミックレンジを求めて19cm/secで回すとなんと15分しか録れなかったんです。

デジタルから入った人は解らないと思いますが、アナログの磁気テープは録音の上書きをするたびにハイ落ちがしたり周波数特性が落ちてきます。なのでミュージシャンもエンジニアも緊張しまくりの2~3テイクが勝負。それ以上演奏しても生きの良い演奏はダラ下がり状態。ドツボにハマります。テープ上の周波数特性は下降線。ミスしてもUndoはできない。ミスしたらひたすらみんなに謝るしかないですよね。

あっ、これってバンド生演奏の録音の話ですよね。

この後、同期ものとか打ち込みものとか出てきましたがMIDI同期とかハイレベルなところではSMPTE(タイムコードによる同期)なんかもありましたが一般の人には手が出ないお値段と複雑な操作。

やっと宅録なんて言葉が出てきた時代でもあり、TASCAMから144なんてカセットテープで4トラックの録音ができる画期的な製品が出たりした時代。エフェクターは外付けのスプリング・リバーブやアナログ・ディレィで使いたいトラックの数だけ数台揃えなければできない時代だった。

最近、巷ではカセットテープの復活やアナログ・レコードの良さが見直されたり・・・。

という私も昔を懐かしく思い出しながらアナログサウンドの暖かさを再認識したり、過去のスタジオを振り返って古い音源を聴き直している今日この頃でした。


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