現役スタジオミュージシャンが教える音楽理論講座--「理論打破シリーズ」1 音楽理論の必要性って?
皆様、こんばんわ。講師の伊東です。
今日は、とある男性グループさんのギターレコーディングと、別件のアレンジ制作を進めています。
作品に携われるのは光栄です。いい作品になるよう全力で取り組んでいます。
さて、早速本題に参りましょう。
皆様の気になっているであろう事は、「ぶっちゃけ音楽理論って必要なの?」ではないでしょうか?
僕も立場上、同じ質問を数えきれない程頂きましたが、いつも同じ事をお伝えしてまして、
「知ってれば便利」そして「理論=いい音楽が作れる魔法ではない」です。
理論に沿ったメロディー、理論に沿ったコード進行、理論に沿ったアレンジ。
どうでしょうか。よく言われる事ですが、理論が先行すると「音学」になっちゃいますね。音楽は理屈で作るものではないと思います。
とかく、様々な事がインスタントで均一化し、効率化がどんどん進む、そんな時代です。
せめて音楽だけは、作り手の熱や感情が感じられるものにしておきたいですよね。
個人的にも、僕はそういう音楽が好きです。
「鼻歌で作曲→ ◎
「バンドで音出してなんとなくコード進行が出来た」→◎
「コード詳しくないけど、この形で弾くといい響き」→◎
理論先行よりもフィーリング先行、大事だと思います。
ちなみに、今日僕が実際にしていたギターレコーディングと楽曲アレンジの仕事で、音楽理論を元にした創作の割合ですが、
レコーディング・・・15%
楽曲アレンジ・・・30%
こんな感じです。
ちなみに今日はしてないですが
作曲・・・5%
個人的にはこんな印象です。
僕自身、作曲家として楽曲コンペなどに参加する事もありますが、採用に至った曲は全て、犬の散歩中に出来たメロディーの楽曲です。理論先行で作っていった感の強い曲は一度も通ったことはありません。
じゃあ、理論って必要なの?という事ですが、理論先行で音楽を捉えないのであれば、しっかり理解している方がメリットが多いと考えています。
○アレンジを頑張りたい方、楽器隊の方、
理論は知っていた方が便利で、いいクリエイトに繋がる事も多いです。
例えば楽器で裏メロ入れる、コードを組み直してより良く楽曲を聴かせる、ハモを作る、楽曲やフレーズのバリエーションを増やす、、 などなど
○シンガーさん、作曲したい方、
理論を勉強するより、とにかくフレーズやメロディーをたくさん作る事と、沢山の音楽を聴く事の方が大事かと思います。
いいメロ=理論に沿う の方程式は成立しないと思っています。
個人的な印象ですが、参考にしていければ幸いです。
今回までがイントロダクションとさせて頂きまして、次回からいよいよ理論に触れていこうと思います。
宜しくお願い致します。
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