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レコーディング・ミキシングTips Vol.4「ミキサーを利用したレコーディング」


たくさんのレコーディング、ミキシング業務でバタバタとさせて頂いております。

たくさんの楽曲・音源制作に携わらせていただけるのは、本当に嬉しいことです。

ありがとうございます。

ちなみに、こうやって記事を書かせて頂いている間も、裏では音源の書き出し作業が進行していたりします(笑)

前回Vol3 では、「録音に必要なもの Vol2」と題して、実際の簡易的なシステムを図解ありで、記事を書かせていただきました。

「音を録る」ということだけに限定するのであれば、非常にシンプルな手法でかつ想像以上に簡単な信号の流れというのが理解できるかと思います。

では、今回はその本数が増えた場合を想定して、システムを考えてみましょう。

○ミキサーを利用したレコーディング

まず、大事になってくるのが「ミキサー」です。

大型のミキサーなんかを写真などで見ると、こんな複雑なの使うのなんて無理!と面食らってしまう人も多いと思います。

でも、ミキサー自体の機能は非常にシンプルです。

ミキサーとは、音の行き先を決めるものなんです。

例えば、ミキサーのチャンネル1にボーカル用のマイクが接続されているとします。

この信号を、エフェクターに送ったり、レコーダーに送ったり、他のチャンネルの信号とまぜて、ステレオで出力することなどができます。

この送ることができる数が多ければ多いほど、自然とミキサーは大型になります。(最近ではデジタルミキサーで非常に小型になっていますね!)

ミネラルウォーターサウンドスタジオでAst、Bstに導入しているミキサーは、マイク入力ができるモノラルチャンネル8本、ステレオ対応チャンネルが4本あります。

各チャンネルそれぞれ、外部へ送ることができるつまみが、3個ついています。

実際にご来店いただいて見ていただくとはやいのですが、AUXと書かれたつまみがそれに当たります。

もちろん、AUXにも「どのくらい送るか」のつまみと、AUX全体を管理しているマスターになるつまみがあります。

なので、一度慣れると調整も簡単で、操作も思いのまま。

また、やりたかったことが思いの外実現してきます。

これ以上いくと、本題から外れてしまいそうなので、ミキサーの具体的な操作に関しては割愛しますが、送りの機能を使うことで、マルチチャンネル・レコーディング(各楽器にマイクを立てる方法)が可能になります。

例えば、ドラムに4本、ベースに1本、ギターに1本、ボーカルに1本と、合計7本のマイクでそれぞれを録音してくとします。

ミキサーでしっかりとバランスをとり、ミキサーのアウトプットLRを録音していけば、マルチチャンネル・レコーディングしたバンドの演奏を録音することができます。

マルチチャンネルなら、あらかじめボーカルだけを大きくしてレコーダーに送る、というような調整が可能になります。

ですが、マルチチャンネル・レコーディングでは途中で微調整が可能だったものの最終的なバランスはステレオにまとめられているので、録音後には微調整が難しいのが実情です。

マルチトラック・レコーディングであれば、録音を終えたあとでも、個別にトラックの調整が可能です。

ミキサーにダイレクトアウト(写真参照)や、レコーダーがマルチトラックに対応していれば、いよいよ本格的なマルチトラック・レコーディングを行うことができるようになります。 もちろん、ミキサーだけではなく、トラック分のマイクプリアンプを用意するというのも魅力的なのですが、ミキサーはイコライザーが最初からついているモデルも多く、場合によってはコンプレッサーの機能を内臓しているものもあるので、録音時からある程度音を決めてマルチチャンネルでの録音の手法を、マルチトラックで録音していくというのも魅力の一つだと思います。


ダイレクトアウト機能を持つミキサーの入出力面。

この機種は、ダイレクトアウトも、PRE EQ 、PRE FADE、POST FADEのいずれかから送りの音を選ぶことが可能になっています。

と、ここまでつらつらと記載していきましたが、近年は完全にコンピュータベースとなっているため、これらの機能がすべてオーディオインターフェイスや、専用コントロールアプリケーションに集約されています。

ですが、今回VOL4のお話を、ちょっとでも覚えておいていただけると、信号の流れはどうなっているのか、どのように分配されているのか、などが思いの外わかりやすくなってくると考えています。

次回は、Vol 2、Vol3、Vol4 で記載していったものがオールインワン担っている夢のような環境

DAW環境と、オーディオインターフェイスについてを考えています。

次回をお楽しみに!

 

<プロフィール>


梅沢正博(メイン・エンジニア)

1985年 埼玉県出身

​<レコーディング・ミキシング参加アーティスト>

雪音、便所の草、ravitz matsuo & his Hair、K2E Cradle、Naive、蒼井翔太、Metis、餓鬼レンジャー、ILovU、フロムア、DARIO BLEND、Fluo Rite、ひーこ、AYA1000RR、岩槻ザ・ワンダーズ、ハルヲオモウ、レオン、ヒメクリ、株式会社富士住建イメージキャラクター「フルまる」イメージソング、

ドロップ・シネマ・フェスティバル2015 上映作品 挿入歌、遊技機挿入歌、スマートフォンアプリキャンペーンソング、​​株式会社 ナノコネクト nanobeat - リズムゲーム 収録楽曲 等

<記事作成>

ミネラルウォーターサウンドスタジオ


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