

本気で AOR 特集!vol.1
ミネラルウォーターサウンドスタジオの音響チームが携わらせて頂いたイベント 本気でAOR Night 実際に演奏された曲目を中心に、ミュージシャンの背景まで、ブログ記事で書かせていただきました。 ですが、もう少し掘り込んでいけたらと思い、もうAOR 特集! としてしまえと、大風呂敷を広げてしまった、と言うわけです。 AOR は、日本とアメリカでは解釈が少々違います。 AORはアメリカでは、 Album-Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)と言われ、シングル狙いではなく、アルバムでじっくり聞かせるアーティストの音楽をさしています。 つまりが、シングルカットを基本しないバンド。っていうことで理解しても間違いないと思います。 なので、アルバム・オリエンテッド・ロックの場合、結果的、そのサウンドイメージやバンドの姿は、プログレッシブ・ロックがそれに当たります。 余談ですが、60年代半ばからすでにアメリカラジオ局ではAORという分類がされていたとか。 ヒット曲のみを流す放送局に対し、商業ベースに乗らない曲を積極的に流すラジオ局のこと


本気でAOR Night 特集!
音響チームが携わらせて頂いたイベント 本気でAOR Night で選曲されたものを中心に、ブログ記事にしてみました。 スタジオセレクションでもあるこちら、スタジオスタッフがどんな音楽に興味があり、どんな音楽を聞いているのか、という特集も先々でできたら面白いなと思っております。 不定期更新になりますが、どうぞよろしくお願いいたします!! AORとは AORとは、Album-Oriented Rock(アルバム・オリエンテッド・ロック)、Adult-Oriented Rock(アダルト・オリエンテッド・ロック)の略語であり、音楽のジャンルの一つである。 Album-Oriented Rock:アルバム・オリエンテッド・ロック アルバム全体としての完成度を重視する、Album-Oriented Rock 米国では、「シングルチャートを意識したものではなく、アルバム全体としての完成度を重視したスタイル」の意味で「Album-Oriented Rock」の語も使用[1]された。ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、ピンク


現役スタジオミュージシャンが教える音楽理論講座 「理論打破シリーズ」21 メロディックマイナースケールのダイアトニックコード
前回の記事から間が空いてしまいました。 制作案件が立て込んでしまい、なかなか時間が取れずでした。 さて、前回の内容を受けて、今回はメロディックマイナースケールのダイアトニックコードについて触れていきます。 マイナースケールには3種類あり、それぞれのスケールにダイアトニックコードが存在します。 メロディックマイナースケールにもダイアトニックコードがあり、ナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードに組み入れて使われる事があります。 まずはメロディックマイナースケールのダイアトニックコードを見てみましょう。KeyはAmとします ①AmM7 ②Bm7 ③CM7(+5) ④D7 ⑤E7 ⑥F♯m7(-5) ⑦G#m7(-5) このようになります。 ナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードとはかなり違いが見られます。 でも前回触れた通り、メロディックマイナースケールのダイアトニックコードは、それ単品で使う事はあまりないです。 ポップスやロックなどでは①と⑥が多く使われます。 ①では、通称クリシェと呼ばれるコード進行で出てきます。 例えば、 Am


かすかべ藤ロック音楽祭2018行ってきました!
今年で3回目を迎える、8月25日(土)に「かすかべ藤ロック音楽祭2018」に行ってきました! 場所は、「ふれあいキューブ」という、春日部ララガーデンの隣で開催。 <入り口> 多数応募の中から選ばれた14バンドがライブを行なっていました。 <中の様子> お客さんも含め、自由に音楽を楽しめる空間でした。(もっと早く来場すればと後悔…。) 参加バンドの詳細は→こちら 会場では「バンド紹介チラシ」を配布していましたよ♪ また「かすかべ藤ロックオリジナルTシャツ」も販売していました!(好評だったようです♪) <バンド紹介チラシ> 入場無料で出入り自由! そして、野外には飲食店が立ち並び、会場内にも飲食スペースがあり、熱い音楽と美味しい食べ物を楽しむことができました! (あ…。えーっと音楽に夢中で食べ物の写真は割愛します笑) 今回は2バンドさんをゆっくり見させていただきました。 <RE:UPS> 演奏も勿論ですが、個人的には歌声に聞き入っていました。 心の中で「おおぉ〜」っと思って聞き入っていたら、いつの間にか終わっていました笑 素晴らしい音楽をありがとうご


レコーディング・ミキシングTips Vol.4「ミキサーを利用したレコーディング」
たくさんのレコーディング、ミキシング業務でバタバタとさせて頂いております。 たくさんの楽曲・音源制作に携わらせていただけるのは、本当に嬉しいことです。 ありがとうございます。 ちなみに、こうやって記事を書かせて頂いている間も、裏では音源の書き出し作業が進行していたりします(笑) 前回Vol3 では、「録音に必要なもの Vol2」と題して、実際の簡易的なシステムを図解ありで、記事を書かせていただきました。 「音を録る」ということだけに限定するのであれば、非常にシンプルな手法でかつ想像以上に簡単な信号の流れというのが理解できるかと思います。 では、今回はその本数が増えた場合を想定して、システムを考えてみましょう。 ○ミキサーを利用したレコーディング まず、大事になってくるのが「ミキサー」です。 大型のミキサーなんかを写真などで見ると、こんな複雑なの使うのなんて無理!と面食らってしまう人も多いと思います。 でも、ミキサー自体の機能は非常にシンプルです。 ミキサーとは、音の行き先を決めるものなんです。 例えば、ミキサーのチャンネル1にボーカル用のマイクが

現役スタジオミュージシャンが教える音楽理論講座--「理論打破シリーズ」19 ハーモニックマイナースケールのダイアトニックの事例
前回までで、マイナーキーのダイアトニックコードには3種類あり、その中の一つであるハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードに触れていきました。 では実際、どのように使われているか、簡単なコード進行を挙げていきたいと思います。 F →G→E7→Am→Dm→G♯dim→Am→C このようなコード進行があるとします。 KeyはAmで進行していますが、ナチュラルマイナーのダイアトニックコードには含まれない「E7」と「G♯dim」があります。 この二つのコードはAハーモニックマイナースケールのダイアトニックコードであり、ここの箇所だけスケールが「Aハーモニックマイナースケール」に差し代わるという事になります。 アプローチの方法として、ベースライン、歌のメロ、ギターのフレーズなど、そこのコードの時に、Aハーモニックマイナースケールの特徴音である「G♯」の音を組み入れる事で、楽曲やフレーズの雰囲気をコードの響きに寄せる事が出来ます。 ここでポイントなのが、「とにかくAハーモニックマイナースケールを弾けばいい」ということではなく、「G♯の音を狙って組み入


レコーディング・ミキシングTips Vol.3「録音に必要なもの その2」
レコーディング・ミキシングTips Vol.3です。 Vol.2では、「録音に必要なもの」と題して、録音に必要なものは3つ+1だ。 という内容を書かせていただきました。 今回のVol.3では、この「3つ+1」を中心に簡易的な録音システムを見ていきましょう。 画像資料を見ていただければわかるとおもいますが、イラストで用意した画像が簡易的な録音システムです。 「(マイクで)音を拾って、(プリアンプで)レベルをあげて、(レコーダーに)定着させていく。」 せっかく録音したのですから、モニターやプレイバックにスピーカーやヘッドホンで音が聞けるようになっているとさらにいいですね。 イラストで用意したシステムはそれぞれ、マイク・プリアンプ・レコーダーと、独立して書きましたが、各機能必ず独立している必要はありません。 定着させるまでの流れはスマートホンやボイスレコーダーのようなものであっても同じなので、これらの製品は、マイク・マイクプリ・レコーダーの機能、さらにはスピーカーまで備わっていると考えられます。 ですので、追加の機材を購入したり、ケーブルの結線をする必


現役スタジオミュージシャンが教える音楽理論講座--「理論打破シリーズ」16 代理コード
前回はコードの機能であるトニック、サブドミナント、ドミナント、そしてそれらが3コードという役割があるというところまで進めてきました。 ダイアトニックコード上の①④⑤が所謂3コードなのですが、ではそれ以外のダイアトニックコードは何かという部分に触れていきましょう。 今回もKeyはCメジャーで進めますが、ずばり結論はこうなります。 ①CM7 トニック ②Dm7 サブドミナント ③Em7 トニック ④FM7 サブドミナント ⑤G7 ドミナント ⑥Am7 トニック ⑦Bm7(♭5) ドミナント です。①④⑤が3コードと呼ばれていますが、それ以外の②③⑥⑦は代理コードという名前で呼ばれています。 代理コードと言われる理由ですが、コードトーンが似ている為です。 例えば①CM7はトニックですが、③Em7もトニックです。 コードトーンを見てみると、①はC、E、G、Bですが、③はE、G、B、Dとなり、4つの音のうち3つが同じです。 よってコードの機能も同じになり、トニックとして使われます。 ④のコードトーンはF、A、C、E ②のコードト


レコーディング・ミキシングTips Vol.1「イントロダクション」
ミネラルウォーターサウンドスタジオ 店長のうめざわです。 スタジオの店長(マネージャー)としての他に、ミネラルウォーターサウンドスタジオのハウスエンジニアを務めさせていただいております。 2018年4月からスタッフ連載企画としてスタートしていきますこの連載企画。 うめざわは、レコーディング・ミキシングに関する記事を連載させていただくことになっています。 「レコーディング・ミキシングTips」シリーズを通じて、自宅録音でも役に立つ、 スタジオで行なっている実践テクニックなどもご紹介できたらと思っています。 音楽を楽しむみなさまにとって「役立つ」記事になるようにがんばりますね! さて、早速第一回目から実践的なテクニックをご紹介したいところではありますが、前提として大事なことから扱わせてください。 ○MWSS のレコーディングプログラムでは、どんなことが行われているのか。 まず、「レコーディング」と一言でいっても、様々です。 とはいえ、大事になるのは 「レコーディング=記録」 です。 もちろん、多くの方に届けるための「作品作り」であることに変わりはあり

現役スタジオミュージシャンが教える音楽理論講座--「理論打破シリーズ」15 コードの機能について
今回は、ダイアトニックコード導き出した各コードの機能について、進めていこうと思います。 Keyとなる音階の中の音を組み合わせて、7つのコードを作りました。 そのコードはダイアトニックコードといい、Keyの調性を崩さずに使う事が出来るコードという事になります。 そしてどのコードを使う事が出来るかという事まで、前回で触れましたが、今回はコードの使いこなし方という事になります。 KeyはCメジャーでいきましょう。 出てくるダイアトニックコードは ①CM7 ②Dm7 ③Em7 ④FM7 ⑤G7 ⑥Am7 ⑦Bm7(♭5) になります。 コードには主に3つの役割があります。 トニック(T)・・・安定感・着地感が出る ドミナント(D)・・・トニックに戻る サブドミナント(SD)・・中継役 このようになっています。 起承転結で置き換えるとトニックが「起と結」サブドミナントが「承」ドミナントが「転」となります。 ただ、これは昔の音楽理論がベースになっている為、例えばドミナントからサブドミナントへの進行は、現代では普通に使われています。 この辺りが音楽理論の絶対性